緑内障

日本人の中途失明原因第1位の病気です

日本人の中途失明原因第1位の病気です

緑内障は、日本緑内障学会のガイドライン(第三版)によると、「視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である」と定義されています。つまり緑内障は、視神経の形(乳頭形状)と機能(視野)の特徴的な変化から診断されます。言い換えますと、視神経の神経線維が減少し、眼で見た情報が脳にうまく伝わらなくなり、画像を認識できなくなるという病気です。視野の一部の感度が低下していき、放置すると最終的にまったく見えなくなるケースがあります。

緑内障は古くから、眼圧が上昇することで視神経が障害される病気として理解されてきましたし、実際に眼圧を下降させることが治療として有効なことも知られています。しかし近年の研究で、正常眼圧緑内障が多い日本人においては、必ずしも、眼圧上昇だけが原因であるとはいえないことが分かっています。しかしガイドラインにも記載してあるように、(正常眼圧緑内障を含めて)すべての緑内障において、眼圧を下降させることで、緑内障になるリスクが下がることが知られていますし、緑内障になった患者さんでも、その視野が悪くなる(緑内障が進行する)可能性を低くすることができます。

初期緑内障の見え方:
左の建物の開いた窓が感じられない
(自覚症状がほとんどない)

したがって、緑内障の患者さんにとっては、自分の眼圧値を知っておくこととともに、眼圧値を安全な範囲にコントロールしていくことが重要です。緑内障が恐ろしい点は、初期の段階では自覚症状がまったくないことです。視野が欠けるならすぐに分かるのでは?と思われるかもしれませんが、人間は片眼の視野が欠けても、もう片方の眼で補おうとするので、視野が欠けていることに気づきません。異常に気づいた時には大部分が見えなくなってしまっているケースが多く、しかも一度失った視野を元に戻すことはできません。緑内障を完治させる治療法はなく、早期に発見をして進行を限りなく遅らせることが最善策です。

緑内障とは

原因

原因は単純ではなく、遺伝・環境・加齢の各リスクが重なり合って発症する多因子疾患と考えられています。しかし、眼圧が正常でも視神経がその正常な圧力に耐えられなくなる場合もあるので、眼圧だけで緑内障の危険が有るか無いかを判断することはできません。その方の眼圧に対する視神経の抵抗力が弱いと、緑内障になります。また、強度近視も視神経に負担となり、緑内障を発症する場合があります。強度近視の方は、自覚症状がなくても定期的な検査をお勧めします。

検査方法

眼圧測定

房水という液体によって保たれている眼球内圧(眼圧)を測定するための検査です。眼圧の変動は眼の異常を知るための重要な手がかりで、特に緑内障では欠かせない検査です。しかし、眼圧が正常でも緑内障になることもあるので、これだけに頼ることはできません。あくまで病状や治療の指標のひとつです。

眼底検査

眼の奥にある視神経乳頭と呼ばれる部分と、その周囲の網膜を観察します。緑内障では、視神経乳頭に独特の陥凹があり、その周囲に網膜神経線維層が薄くなった部分が見られるため、緑内障診断の上で非常な重要な検査です。

視野検査

片眼ずつで見える範囲と感度を調べる検査です。主に緑内障や、黄斑変性、網膜前膜、中心性漿液性網脈絡膜症、網膜剥離、網膜色素変性、網膜静脈分枝閉塞症、など様々な眼疾患の診断・病状確認に役立つ検査です。

治療法

基本的には、眼圧を視神経が耐えられる値以下まで下げ、それを維持することが主な治療法です。目標眼圧を決め、眼圧を下げるための点眼薬を使用しますが、目標値に達しない場合は点眼薬の種類を増やしたり種類を変えたりしますが、それでも眼圧が高すぎる場合は手術をすることもあります。

緑内障は、高血圧や糖尿病などの慢性疾患と同じで、一生付き合っていく病気です。眼科医と相談しながら、定期的な受診を怠らないようにしましょう。眼圧をしっかり管理できていれば、ほとんどの場合失明には至りません。

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